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特集 第24回日本脳・神経外科学会・I
シンポジウム:脳腫瘍の病理・生化学・3
Meningothelial Meningiomaの電顕像—とくに腫瘍細胞とその基質
Electron Microscopic Studies of Meningothelial Meningioma
石田 陽一
1
,
直田 靖彦
1
,
川淵 純一
2
1群馬大学医学部第1病理
2群馬大学医学部脳神経外科
pp.224-230
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202003
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I.はじめに
1960年Luseはmeningiomaを電顕的に観察し,腫瘍細胞の特有な渦紋配列,腫瘍細胞膜の複雑ないりくみを記載した。その後Kepes (1961),Raimondi, Mullan and Evans (1962),小泉(1963),王丸・吉田ら,(1963),Gonatas and Besen (1962),Robertson (1964),Nyström(1965)によつて十分光顕的に明らかにされなかつた腫瘍細胞質内の細線維構造,核内封入物,膠原線維と腫瘍細胞との関係,砂粒の構造などが記載され,meningiomaの構成腫瘍細胞の膠原線維形成能(Kepes,小泉),細胞質内の細線維構造と腫瘍細胞の独特の渦紋配列(Kepes),砂粒形成の機序(Gonatas and Besen, Nystrom)が問題とされるようになつた。
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