連載 神経化学実験法・10
脳組織のアミノ酸定量法 脳組織のアンモニア定量法(微量拡散法)
高垣 玄吉郎
1
Takagaki Genkichiro
1
1慶応大学医学部生理
pp.960-964
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201734
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脳組織のアミノ酸定量法
I.Berl-Waelschのカラムクロマトグラフィーの方法
脳組織にはグルタミン酸とこれに関連したアミノ酸が特に高濃度に存在しており,それらの濃度の変化は機能の上から興味をもたれている。従つて,脳のアミノ酸定量法としては,すべてのアミノ酸を系統的に分離定量しうる方法はかならずしも必要でない場合がある。
Waelschの研究室では,現在Moore-Steinの方法の原理による短いカラムを用いたアミノ酸定量法を行なつている。すなわち,それはBerl-Waelsch (1958年)1)のアルミナ・カラムを用いる方法をさらに少し改良したものである2)〜4)。この方法の特徴および限界は次のようである。
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