検査を築いた人びと
アミノ酸定量法を開発した ドナルド・ヴァン・スライク
深瀬 泰旦
1
1順天堂大学医史学
pp.228
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203286
- 有料閲覧
- 文献概要
ガス分析法は,生化学の研究や臨床医学において,極めて役に立つ技法である.この分析技法や分析装置の開発にすばらしい能力をもっていたのが,ヴァン・スライクである.
ドナルド・デックスター・ヴァン・スライクは,1883年3月29日にアメリカ合衆国のパイク(ニューヨーク州)で生まれた.ミシガン大学で有機化学を専攻し,1907年から1914年まではロックフェラー研究所で研究に従事した,この研究所は1901年に設立され,ヴァン・スライクをはじめ多くの研究者がここの所員として研究を続け,彼らは現代生化学の基礎をつくるのに決定的な役割を果たした.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.