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研究
臨床神経学的エックス線頭蓋計測について(I)—正常人約500名,異常例約50例についての統計および各計測法の検討
ROENTGENCRANIOMETRY IN CLINICAL NEUROLOGY
名和田 宏
1
Hiroshi Nawata
1
1東京大学医学部脳神経外科
1Dept. of Neurosurgery, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo
pp.385-398
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201460
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緒言
頭蓋エックス線(以下X線と略す)写真により神経学的疾患を診断する方法として,いろいろな計測値が報告されている。しかし,それらの計測値はあまりにもまちまちであつたり,あいまいであつたりするので,われわれは常に悩まされている。著者はこれらの計測値のうち,何が一番信頼するにたるか,何が一番役だつかを知るため,日本人正常人約500名および患者約50名のX線像についていろいろな計測を行ない,それぞれ比較検討してみた。
頭蓋X線写真の計測により神経学的疾患を診断する方法は,従来それぞれの疾患について別々に研究されてきた。しかし,これらの計測法は,いずれも臨床神経学的X線頭蓋計測法として共通な問題を多く含んでいるものである。従つて著者は,今回の計測統計にあたつて問題となつた諸点について,系統的な面からも考察を行なつてみた。
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