研究と報告【投稿】
健保点数からみたエックス線業務の分析
妹尾 昭一
1
1都立広尾病院放射線科
pp.101-107
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204249
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はじめに
私どもが日常取り扱っているエックス線業務による収入は,ごく一部の自費患者を除けば,そのほとんどは健保収入によるものであり,また病院全体をみても,この収入によって運営がなされているといっても過言ではなく,特に現在における病院収入の主柱は1つにはエックス線業務によるもの,2つには検査業務によるものといわれており,その2つのいずれかが不十分な状態でも病院経営に直接影響するものと思われる.したがってエックス線業務についての内容を正しく評価し,正しい運営の方法を研究することは,いっそう病院経営を内側から把握することにつながり,また健全経営の基となると思われる.このことについて業務量と自動化率,ならびに技術的難易度と技師数の関係をJ-chartを用いて解明を試み,同時に損益分岐点図を用いて設備投資との関連を調べてみたので諸賢のご批判を仰ぎたい.
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