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特集 定位脳手術
錐体外路疾患に対する定位脳手術について—生理学の立場から
SOME PHYSIOLOGICAL ASPECTS OF STEREOTAXIC ENCEPHALOTOMY IN EXTRAPYRAMIDAL DISEASES
島津 浩
1
Hiroshi Shimazu
1
1順天堂医科大学第2生理
12nd Dept. of Physiology, Juntendo University, School fo Medicine
pp.49-51
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201185
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私どものような生理学の領域での動物実験の結果を,すべてただちに人間のいろいろな手術的侵襲の効果と比較するということは困難だと思うが,陣内教授の講演に関連すると思われるいくつかの点について,動物実験のデータをもとにして,私どもの考えを述べさせていただきたい。
陣内教授の講演にもあつたように,脳に侵襲を加えて異常運動や筋緊張に対する効果を判定する場合に,それを生理学的にα運動系やγ運動系と関連させて解釈しようという試みが最近盛んになつている。ところが,α系に関しては昔からいろいろ行われているが,γ系に対する中枢性支配の様式については,もちろん人間ではわからないし,動物実験でのことも詳細にはわかつていない。
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