Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
クロールプロマジン,レゼルピンが一応精神医学界でその効果をみとめられるに到つて,勢いこれから誘導される,よりすぐれた類似の薬剤が研究されるであろうことは想像されるところである。その様な新しい薬は前二者より何等かの点ですぐれていなければ実用に供される機会を失うことは勿論である。より強力な作用を有するとか,副作用が少いとか,クロールプロマジン,レゼルピンで効果を拳げ得ない場合でも,効果をみるとか,安価に製造されるとかのすぐれた点がみられるならば,新しいトランキライザーとしての位置を獲得出来ることになるであろう。
我々はそうした意味で,新しいトランキライザーであるという,プロクロールペラジンを使用する機会を得たので,今は殆んど治療を受けていない慢性分裂病に対し,この薬剤がどの様な効果を持つものかを試みた。
To investigate the effect of Prochlorpera-zine to some symptoms of the chronic schizo-phrenics we selected a psychotic group which consisted of 76psychotics and about 80per cent of them were chronic schizophrenics who might be not discharged.
We found that Prochlorperazine might ef-fect to some kind of impulsive behavior or psychomotor excitement of much spoiled chro-nic schizophrenics among them.
These facts may be much effective to con-trol the psychotic group's livings.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.