臨床講義
硬膜外血腫と硬膜下血腫
植木 幸明
1
1新潟大学医学部脳外科教室
pp.291-299
発行日 1954年9月1日
Published Date 1954/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200417
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外傷性頭蓋内出血は,その出血部位からすると,硬膜外出血,硬膜下出血,蜘網膜下出血,並に脳実質内出血とに分けられるが,後二者は殆んどが脳挫傷の随伴現象と云うべきものであるので,普通臨牀脳外科的に積極的に取扱う外傷性頭蓋内出血と云えば前二者を指すことになる。但し蜘網膜下出血も頭蓋内動脈瘤の破綻によることが確認されたものは動脈瘤に対し手術されることがあるし,又脳内の血腫も手術される例が無いというのではない。本日は典型的な外傷性頭蓋内出血の4例に就いて述べてみよう。
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