Japanese
English
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徒勞に歸した腦手術後の長時間人工呼吸に對する反省
Reconsideration for artificial respiration, which came to nought notwithstanding long labour, after the brain operation.
西本 詮
1
,
田中 稔彦
1
Akira Nisimoto
1
,
Tosihiko Tanaka
1
1岡山大學醫學部陣内外科教室
1Medical Dept. Okayama Univ.
pp.50-52
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200386
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腦手術は他の部の手術とは甚だその樣相をに異し,術中及び術後特殊にして綿密な觀密と處置とを要し,寸刻の油斷によつても重大な結果を招來することがある。とくに天幕下開頭の場合には,呼吸中樞その他の重要な中樞が狭い場所に接近して存しているために,極く些細な障碍によつても直ちに重篤な状態に陥り易いものである。吾々は最近天幕下開頭術後急激に呼吸麻痺を來した患者に對して,長時間に亘り人工呼吸を行つたが恢復を見ず途に斷念せざるを得なかつた症例を3例經驗し,且つ剖検によつていささか知見を得ることができたので,こゝに報告し御參考に供する次第である。
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