随想 明日を担う公衆衛生
医学徒としての良識
肥田 規矩男
1
1静岡県吉原保健所
pp.420
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203296
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最近,異常な問題となっている,いわゆる「腸チフス」事件を考えるとき,私達医学研究者グループとして,その考えとか目的をどのようにして一般の人々に理解していただけるかということに,特別な心をくばらざるを得ない心境である。
かつて,国の施策としての「ポリオ生ワクチン」一斉投与の時,(当時私は御殿場保健所長として在任していた。まず,投与の完了した東京都衛生局に行き,実施方法や副作用の有無などについて調査した後,私自身と私の子供(乳幼児)と職員の希望者の子供に投与し,1週間その経過を観察した後,異常のないことを確かめて一般の人々の子供に投与した。
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