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Medical Literature Abstracts
pp.190-192
発行日 1952年5月1日
Published Date 1952/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200284
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Caudal Extension of Clarke's Nucleus
Hsiang-Tung Chang
Laboratory of Physiol. Yale Univ, School ofMed. New Haven, Conneoticut. J. Comp. Neu—rol, 43. 95-1, 1951, (Aug.)
多くの哺乳動物ではClarke氏背核は第2腰髓以下に延びていない。Waldeyerによつて指摘された頸髓及び腰髓のStilling氏核はClarke氏背核の吻側及び尾側への延長と考えられているが,然しそれはたゞその存在する場所が似ていると云うだけで決められたものらしい。細胞學的特徴はClarke氏背核のそれとは異り又生理的機能の點で異るとも云われる。Clarke自身も兩者の關係を認めていない。著者は「クモザル」の神經系を觀察中尾髓にClarke氏背核の尾方への續きと思われる細胞群を見たので次に報告する。
正常クモザルの下部脊髄を見ると後柱の中心管に近い部分に特徴的なNissl顆粒を持つた大きな細胞の群を認める。脊髄前柱の運動細胞と略々同じ大きさではあるが,多くの點でこれとは異つている。問題の細胞は丸形又は楕圓形であり,Nissl小體は核の周圍では微細で細胞周邊部では粗大で密である。これらの點では,Clarke氏背核の細胞に類似する。
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