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Medical Literate Abstracts
pp.125-128
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200270
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Studies on the blood-brain barrier with rad-ioactive phosphorus
(放射性燐によるBlood-brain barrierについての研究)
Arch. Neurol. Psychiat. 66(4):419-426;Oct.51
腦腫瘍の診斷にIsotopeを使用する時,Blood-brain barrierの局所的滲透性の増加か,あるいは腫瘍の活溌な新陳代謝のためか何れかははつきりしないが腫瘍の部分には正常部よりも高濃度にIsotopeがあつまることがわかる。このBlood-brain barrierに關してはIsotopeだけでなく生體染色の色素についても知られている。
靜注によつて體内に入つた色素はBlood-brain barr-ierを容易に通過せず單に腦の血管壁,松果體,腦下垂體などに限局されているのみであるが,色素を直接腦脊髓液腔内に注入するときはcerebrospinal fluid-brain barrierの存在は認められず,電氣化學的特性と分子の大いさによつて髓液から腦の中に容易に擴散する。
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