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Medical Literature Abstracts
pp.313-314
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200233
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熱射病によるプルキンエ細胞の層状萎縮
熱射病によつて重篤な小脳症状(Ataxia, Dysarthr-ia, hypotony)を起すことはよく知られており著明な病理解剖的所見がないとされている。
患者は33歳の男子で,熱射病で入院し,既往症には強直やマラリアはなく,熱は104°F (40℃)あつて,以後死亡するまで19日間意識消失のまゝであつた。入院中冷室,解熱剤により103°F (39℃)まで降つたが最高は109.60°F (41.5℃)まで上り,腕顔面にclonic sparmusがあり,瞳孔縮小,對光反射緩慢で,バビンシキー反應亢進し,筋緊張が減少した。血中に3日熱原虫を發見しキニーネ投與により痙攣わ止んだ。
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