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Medical Literature Abstracts
pp.179-181
発行日 1953年5月1日
Published Date 1953/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200350
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Brain Hemorrhage after Carotid-Juglar Anastomosis.
Implication of Chnages in Walls ofBlood Vessels.
I.M. Tarlow & D. Grayzel
Ann.Surg.136(2):250-260,1952
Sciaroni氏手術とも呼ばれる本手術を7人の子供に行つたが,手術本來の目的である腦血流の増加を認めないばかりか,2例に重篤な合併症をみた。
症例 2歳半の早産兒で知能低下,痙攣發作がある。右側は不成功。左側手術後3週間で腦壓亢進症状が起つた。患者は意識喪失のうちに死亡したが,剖檢で腦主に腦底にはつきりした蜘蛛膜下出血と,左前頭葉眼窩面に靜脈擴張が認められた。又兩側の海馬回鉤の嵌入,橋部出血,吻合部は内膜下部に結締織性増殖及び血栓形成がみられた。腦組織の著るしい破壞は殊に出血部に隣接して強く,血管壁は菲薄になり,内皮は消失している。一方他の部分は内膜の肥厚,内皮の増殖などで全體として肥厚している。腦内の出血には次の2つの型がある。
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