Japanese
English
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頭部外傷に於ける腦幹部の組織學的變化
Histological changes in the Brain Stem in case of Head Trauma.
生越 十三
1,2
Tozo Ogoshi
1,2
1京都大學醫學部荒木外科教室
2播磨病院外科
2Harima Hosp
pp.38-46
発行日 1948年11月1日
Published Date 1948/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200006
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緒言
所謂腦幹部,殊に視床下部以下の諸核が植物神經中樞として吾々の生命保持上重要なる役割を演じてゐることに就ては,古來多數の先人より云はれてゐる所であるが,その確定的な點に就ては實驗的にも猶未だ必ずしも決定せられてゐない。於是,重症頭部外傷の際如何なる外傷性變化がこの腦幹部に惹起され,又この變化に對て該患者が生前如何なる臨床的徴候を呈したかを檢討することは意義少なしとしないであらう。この問題に就ては昨春(昭和22年4月)第46回日本外科學會總會に於て中間的に發表した所であるが,更に症例を重ねたので取纏めて報告する次第である。
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