Japanese
English
腦腫瘍2
腦の組織化學
Histochemical researches of the brain.
武谷 止孝
1
Takeya, Sikô
1
1九州大學醫學部精神病學教室腦病理研究室
1Brainpathological Laboratory of the Psychiatric Department, Medical Faculty of the Kyusyu University
pp.84-91
発行日 1950年3月1日
Published Date 1950/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200098
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I.間腦類石灰(春日義雄1)・故椎名三雄2)業績)
1)前おき 類石灰(Spatz, 3)とは,ヘマトクシリンによく染まり,一見石灰と區別し難い,一種の組織内のかたまりである(第1圖)。
はじめは,特殊の精神經病,例えば舞踏病(4),震顫麻痺(5),アテトーゼ(6),嗜眠性腦炎(7)などの本態に關係があるかに考えられたが,今では聲の特定の領域(特にPallidum)に關係がある一種の物質代謝産物だという考えが有力である(3,8,9,10,11)。類石灰そのものに就てに,おうざつぱに,一種の蛋白質のようなものと見なされているが,これを積極的に主張する論據は今まで不充分だつたし,さればとて之を否定して他の物質をあげることもできなかつた。
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