Japanese
English
Neurological CPC・103
全経過22年の筋萎縮性側索硬化症
An Autopsy Case of Amyotrophic Lateral Sclerosis with 22-years Duration
八木 晧一
1
,
望月 葉子
2,5
,
板東 充秋
1
,
加藤 修一
1
,
小柳 清光
3
,
森松 義雄
4
,
水谷 俊雄
2
,
林 秀明
1
1東京都立神経病院神経内科
2東京都立神経病院検査科
3東京都神経科学総合研究所神経病理
4東京都神経科学総合研究所臨床神経病理
5東京都立北療育医療センター内科
キーワード:
amyotrophic lateral sclerosis
,
totally locked-in state
,
multi-systemic degeneration
,
brainstem reticular formation
,
pathology
Keyword:
amyotrophic lateral sclerosis
,
totally locked-in state
,
multi-systemic degeneration
,
brainstem reticular formation
,
pathology
pp.549-557
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100506
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司会(板東,神経内科) 前回(2002年10月24日の院内CPC)に続いて本日も全経過22年の筋萎縮性側索硬化症(ALS)です。当院にはこのような長期例が4剖検例ありまして,その都度,CPCで討論し,また論文を発表してきたわけですが2),本日は改めてALSの長期例について討論したいと思います。では,主治医の八木先生に臨床経過をお示し願います。
症例呈示
主治医(副院長,八木) 症例は死亡時50歳の男性です。既往歴では13歳頃から大学卒業まで,項部痛,頭痛,頸が回りにくい,ふらつく,脱力感など不定愁訴的な症状に悩んでいました。1977年,自転車に乗っていて車に衝突し,腰背部打撲,右拇指骨折しています。家族歴には特別なことはありません。
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