Japanese
English
実践講座 疾患特有の評価法・3
筋萎縮性側索硬化症
Disease specific evaluations;amyotrophic lateral sclerosis.
千葉 進
1
,
古山 裕康
1
Susumu Chiba
1
,
Hiroyasu Furuyama
1
1札幌山の上病院神経内科・臨床脳研究施設
1Department of Neurology, Clinical Brain Laboratory, Toyokura Memorial Hall, Sapporo Yamano-ue Hospital
キーワード:
amyotrophic lateral sclerosis
,
診断基準
,
Modified Norris Scale
,
ALS Functioning Rating Scale
,
QOL
Keyword:
amyotrophic lateral sclerosis
,
診断基準
,
Modified Norris Scale
,
ALS Functioning Rating Scale
,
QOL
pp.254-261
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100487
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis;ALS)はCharcotとその弟子により疾病概念が確立された運動ニューロン疾患の中核をなす疾病であり,神経難病の代表的疾患とされる.神経内科専門医にとって,その臨床診断は容易と思われるが,病初期の症例では時に診断が困難であり,加えて一般の内科医による誤診例の少なくないことも指摘されていることから,ALSの診断のためのマニュアル,診断基準を周知する必要がある.また,ALSに対する治療としてリルゾールが認可されているものの,その効果は限定的であり,今のところ有効な治療法はない.リハビリテーションが機能維持の唯一の治療手段であるが,リハビリテーションのプログラムの作成,経過中の機能評価のためにもALS独自のグローバルな評価法を知らなければならない.
本稿では世界的に承認され,頻用されているALSの診断基準,独自の評価法を紹介し,それらの概略につき解説する.
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