動き
「日本子どもの虐待防止研究会第3回学術集会」印象記
池田 由子
1,2
1日本子どもの虐待防止研究会
2国立精神・神経センター
pp.558-559
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904554
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1996年4月13日,小林登氏により大阪で「日本子どもの虐待防止研究会」の発足が宣言されてから1年あまり経った。地域差はあるものの各地に児童虐待防止のネットワークも構築され,専門家の相互理解や協力体制も進み始めた。1997年12月11〜13日,パシフィコ横浜において松井一郎氏を会長として第3回学術集会・横浜大会が開催されたのでその印象を報告する。
大阪大会は定員800の会場に2倍近い申し込みがあり,入場をお断りする場面もあったが,今回は海の見える新しい会場に医療・保健・福祉・司法・教育・心理の各職種の専門家やかつて被害を受けたサバイバーのグループなど,約1,500人が集まり熱心な討論を繰り広げた。学会のほか,市民フォーラム,展示,各地の児童虐待防止グループの交流会なども引き続き,実り多い4日間であった。11日には理事会で従来の5委員会のほかに,制度改正,学術調査研究,国際活動,学術誌発行などの委員会が新設され,次期大会長は和歌山医科大学小児科の小池通夫氏と決定した。
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