Japanese
English
特集 不登校の理解と支援
【家庭・学校・社会との関連】
学校教育の在り方と不登校—学校は変われるのか?
The State of School Education and School Refusal : Can Schools Change?
和久田 学
1
Manabu Wakuta
1
1子どもの発達科学研究所
1Institute of Child Developmental Science Reserch, Shizuoka, Japan
キーワード:
学校教育
,
education
,
不登校
,
school refusal
,
不登校要因調査
,
survey on the factors of school refusal
,
教育機会確保法
,
Act to Guarantee Access to Supplementary Learning to Insufficient Compulsory Education due to Absenteeism and What Not
Keyword:
学校教育
,
education
,
不登校
,
school refusal
,
不登校要因調査
,
survey on the factors of school refusal
,
教育機会確保法
,
Act to Guarantee Access to Supplementary Learning to Insufficient Compulsory Education due to Absenteeism and What Not
pp.1255-1262
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207393
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
不登校は,学校教育の問題として認識されなければならない。文部科学省の問題行動等調査では,不登校の主たる要因が「無気力・不安」であるものが半数以上であるとされているが,不登校児童生徒本人を調査対象とした実態調査によると,学校に関わる要因が指摘されており,この2つの調査には乖離がある。公益社団法人子どもの発達科学研究所が行った調査では,不登校に関連する要因を「いじめ被害および友達とのトラブル」「教師の行動,学校風土」「授業,学習支援の問題」「児童生徒の体調,メンタルヘルス,生活リズムの不調」「発達特性や家庭背景に関する要因」の5つに整理することができた。これらは,すべて学校教育の枠組みを問う問題である。教育機会確保法が施行され,不登校とその支援の考え方が大きく変化した今,学校教育の変化が求められている。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.