Japanese
English
特集 不登校の理解と支援
【社会資源との連携】
不登校から社会的自立へ—不登校者支援体制の課題と可能性
Social Independence from School Refusal : Challenges and Possibilities of Support Systems for School Refusal
足名 笙花
1
,
豊田 毅
2,3
Shoka Ashina
1
,
Takeshi Toyota
2,3
1宇都宮大学地域創生科学研究科博士後期課程
2株式会社自由教育滝野川高等学院
3浮間ラボ
1Utsunomiya University Graduate School of Regional Development and Creativity Doctoral Course, Tochigi, Japan
2Jiyukyouiku Co.,Ltd. Takinogawa Freeschool
3Ukima labo
キーワード:
不登校
,
school refusal
,
フリースクール
,
free school
,
社会的自立
,
social independence
,
レジリエンス
,
resilience
,
キャリア支援
,
career support
Keyword:
不登校
,
school refusal
,
フリースクール
,
free school
,
社会的自立
,
social independence
,
レジリエンス
,
resilience
,
キャリア支援
,
career support
pp.1348-1353
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207406
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抄録
筆者(足名)は中学時代に約3年間不登校を経験し,不登校者に対する当時の理解の少なさや不十分な支援の中でさまざまな問題を抱えつつも通信制高校に進学し,そこで得た友人や環境に助けられて大学進学を果たした。現在は大学院で不登校に関わる研究をしながらフリースクールに携わり,不登校者に対して社会的自立を見据えた支援を行っている。
不登校者が増加する中で,不登校者の選択肢としてフリースクールは選ばれ,今後は子どもたちの成長の場としてさらに大きな役割を果たしていくことになる。これからは不登校になったことを問題視するのではなく,不登校となったことで生じる問題に対して1つひとつ適切に対処していくこと,「困難をしなやかに乗り越え回復する力」であるレジリエンスを育み,1人ひとりの子どもたち若者たちの未来を見据えた支援を行うことを重視していく必要がある。
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