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特集 不登校の理解と支援
【家庭・学校・社会との関連】
各国における不登校を取り巻く状況—COVID-19パンデミック前後の変化を中心に
The Global Situation of School Attendance Problems : Focus on Changes before and after the COVID-19 Pandemic
西村 倫子
1
Tomoko Nishimura
1
1浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
1Research Centre for Child Mental Development, Hamamatsu University School of Medicine, Shizuoka, Japan
キーワード:
不登校
,
school refusal
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
動的要因
,
dynamic risk factors
,
静的要因
,
static risk factors
,
選択肢
,
alternatives
Keyword:
不登校
,
school refusal
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
動的要因
,
dynamic risk factors
,
静的要因
,
static risk factors
,
選択肢
,
alternatives
pp.1277-1283
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207396
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抄録
学校への登校に関する問題は,国内外で古くから研究されてきた。特に「不登校」については日本からの研究発信も多く,その原因やきっかけといった関連要因は,世界各国からの報告と大きく異ならない。COVID-19パンデミック前後で学校を取り巻く状況は変化し,不登校は大きく増加したが,これも日本に限ったことではない。急増の原因は不明ではあるものの,登校に関する潜在的な問題が閾値を超えて顕在化した可能性や,オンライン学習の増加,メンタルヘルス低下などが関連した可能性がある。一方で,学びの場や居場所の選択肢は広がりをみせている。本稿では,特にパンデミック前後の変化に焦点を当てて,不登校の有病率,関連要因,介入・支援,学びや居場所の選択肢といった,不登校を取り巻く世界の状況を概観する。
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