Japanese
English
特集 不登校の理解と支援
【不登校に潜む精神疾患・症状】
不登校とゲーム依存・ネット依存
School refusal and gaming disorder/internet addiction
館農 勝
1
Masaru Tateno
1
1さっぽろ悠心の郷ときわ病院
1Sapporo Yushin-no-sato Tokiwa Hospital, Hokkaido, Japan
キーワード:
ゲーム行動症
,
gaming disorder
,
ネット依存
,
internet addiction
,
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
不登校
,
school refusal
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
Keyword:
ゲーム行動症
,
gaming disorder
,
ネット依存
,
internet addiction
,
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
不登校
,
school refusal
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
pp.1310-1316
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207400
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抄録
ゲームやネットに没頭してしまい,やめることができなくなってしまう子どもたちが増えている。ゲーム・ネットの使用時間が増えると,最初に削られるのは睡眠時間であることが多く,遅刻や欠席が増え,やがて不登校に発展する場合もある。一方,学校への登校が困難となり不登校になると自宅ではゲームやネットをして過ごすことが多い。その際,家族はゲーム・ネットが一番の原因と考えがちだが,友人関係や学業など学校のストレスが主因となる。ゲーム依存・ネット依存は不登校と関係が深いが,そこに関連する心理社会的要因は極めて多様である。両者に共通して併存する神経発達症が回復を困難にする場合もある。さまざまな要因が絡み合い生じた依存からの回復支援には,その全体像を理解するための包括的なアセスメントが必須である。不登校の支援においては,ゲームやネットという子どもの居場所を尊重した支援が重要である。
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