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特集 精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト
研修医・専攻医の精神医学教育におけるパラダイムシフト
A Paradigm Shift in Psychiatry Education for Initial Trainees and Majoring Doctors
松崎 朝樹
1
Asaki Matsuzaki
1
1筑波大学医学医療系精神医学域
1Department of Psychiatry, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Ibaraki, Japan
キーワード:
初期研修医
,
resident
,
専攻医
,
majoring doctor
,
卒後教育
,
psychiatric education
,
医学教育
,
medical education
,
eラーニング
,
e-learning
Keyword:
初期研修医
,
resident
,
専攻医
,
majoring doctor
,
卒後教育
,
psychiatric education
,
医学教育
,
medical education
,
eラーニング
,
e-learning
pp.223-228
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206852
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抄録
精神科に対する社会の期待が高まる中,精神科で研修する初期研修医は増加している。その意義を考えれば,初期研修医および精神科専攻医に対する教育を考える上で,診断から治療に至るまで,精神医学の初学者にも理解できる用語や理論を用いつつ臨床医学を実践すること,過度に難解でないモデルを提示すること,および,その教育すべき内容を,その短い研修期間に合わせて選択することは,重要となる。また,初期研修医や専攻医に向けた書籍,インターネット上の動画の活用についても配慮すべき点がある。教育の効率と効果を上げることで,よりよい専攻医への教育が将来の精神科臨床の水準を高めることも期待される。精神科医が過度な誇りを胸に過剰な期待を寄せれば教育効果は落ちかねず,その方法や内容につき吟味を要すると思われる。
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