Japanese
English
特集 ひきこもりの理解と支援
ひきこもりと精神疾患(特に不安症,強迫症など)
Hikikomori in Obsessive Compulsive Disorder and Anxiety Disorder
向井 馨一郎
1
,
松永 寿人
1
Keiichiro Mukai
1
,
Hisato Matsunaga
1
1兵庫医科大学精神科神経科学講座
1Department of Neuropsychiatry, Hyogo Medical University, Hyogo, Japan
キーワード:
ひきこもり
,
Hikikomori
,
強迫症
,
obsessive compulsive disorder
,
不安障害
,
anxiety disorder
Keyword:
ひきこもり
,
Hikikomori
,
強迫症
,
obsessive compulsive disorder
,
不安障害
,
anxiety disorder
pp.1445-1450
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206772
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抄録 不安症群や強迫症および関連症群では,その疾患特性から対人交流や社会活動において症状を惹起する状況の回避を伴うことが多い。これが高じ,社会参加への回避が助長され,受診行動はおろかひきこもりに至ることもある。しかし,ひきこもりに至る背景には,その他の精神疾患の併存や,経済的問題,心理社会的要因が関連している場合もある。適切な支援を立案するためには,これらの多角的評価を行い,福祉などの行政機関などとの連携も考慮する必要がある。ひきこもりを伴う不安症群,強迫症および関連症群患者への臨床現場で必要とする評価や対応として,医学的見地のみならず,心理-社会的観点を含めて包括的・多角的な方面から支援や介入方法を周知しておくことが望まれる。
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