Japanese
English
特集 ひきこもりの理解と支援
ひきこもりとネット・ゲーム依存など行動嗜癖との関連
The Relation between Hikikomori and Behavioral Addiction such as Internet Addiction and Gaming Disorder
館農 勝
1
Masaru Tateno
1
1ときわ病院・ときわこども発達センター
1Tokiwa Hospital and Tokiwa Child Development Center, Sapporo, Japan
キーワード:
ひきこもり
,
Hikikomori
,
ネット依存
,
internet addiction
,
ゲーム症
,
gaming disorder
,
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorders
Keyword:
ひきこもり
,
Hikikomori
,
ネット依存
,
internet addiction
,
ゲーム症
,
gaming disorder
,
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorders
pp.1465-1470
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206775
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 近年,若者を中心にネット・ゲーム依存が増えている。ICD-11にゲーム症が収載され関心が高まっているが,長期間にわたり自宅にひきこもり,昼夜を問わずゲームに没頭する行動はひきこもりに相当する。ひきこもりとネット・ゲーム依存の関係が論じられる場合,わが国では,ネットが広く普及する前から,すでに多数のひきこもりが存在していたことが指摘される。しかし,Hikikomoriという用語がDSM-5-TRに掲載され,世界各国から報告される中,ひきこもりは日本に特有の文化結合症候群から現代社会結合症候群としてのHikikomoriへと変化した。最近では,海外からもHikikomoriとネット・ゲーム依存に関する論文が発表されている。現代社会の象徴の1つはネットであり,本稿では,ひきこもりとネット・ゲーム依存など行動嗜癖との関連について考察する。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.