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English
特集 認知症診療の新潮流—近未来の認知症診療に向けて
若年性認知症の人に対する事業所における治療と仕事の両立支援
Supports for Balancing Treatment and Work for People with Early-onset Dementia at the Working Office
小長谷 陽子
1
Yoko Konagaya
1
1国立長寿医療研究センターもの忘れセンター
1National Center for Geriatrics and Gerontology, Center for Comprehensive Care and Research on Memory Disorders, Obu, Japan
キーワード:
若年性認知症
,
early-onset dementia
,
治療と仕事の両立支援
,
balance supports for treatment and work
,
就労継続支援
,
work continuation support
,
若年性認知症支援コーディネーター
,
early-onset dementia support coordinator
Keyword:
若年性認知症
,
early-onset dementia
,
治療と仕事の両立支援
,
balance supports for treatment and work
,
就労継続支援
,
work continuation support
,
若年性認知症支援コーディネーター
,
early-onset dementia support coordinator
pp.901-908
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206679
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抄録 65歳未満で発症する若年性認知症の人には,認知症高齢者とは異なる課題がある。働き盛りの年代であるため,発症により休職あるいは退職すると,経済的な変化が生活に大きな影響をもたらす。また,居場所がなくなり,社会的な役割を果たせなくなることは個人の尊厳にもかかわり,本人や家族の生活や精神面に大きな影響を及ぼす可能性もある。したがって,就業している場合は,それを継続することが望ましく,支援が重要である。しかし,事業所側の理解や配慮を含め,公的あるいはインフォーマルな支援もまだ不十分であり,課題が多い。本稿では,若年性認知症の人の就業における現状と課題,就労継続に関する事業所の対応,社会制度やサービスの内容,支援体制における若年性認知症支援コーディネーターの役割などに関して述べた。
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