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特集 若年性認知症の疫学・臨床・社会支援
若年性認知症の本人・家族・市民協働による地域生活支援
Community Life Support through Collaboration between Persons with Early-onset Dementia, Families, and Citizens
田中 悠美子
1,2
Yumiko Tanaka
1,2
1若年認知症ねりまの会MARINE
2立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科
1MARINE(Early-onset Dementia Nerima Association), Tokyo, Japan
2College of Community and Human Services, Rikkyo University
キーワード:
若年性認知症
,
early-onset dementia
,
市民協働
,
citizen's collaboration
,
仲間
,
peer
,
主体性
,
subjectivity
,
共生社会
,
symbiotic society
Keyword:
若年性認知症
,
early-onset dementia
,
市民協働
,
citizen's collaboration
,
仲間
,
peer
,
主体性
,
subjectivity
,
共生社会
,
symbiotic society
pp.1509-1516
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206221
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抄録 2009年10月より東京都練馬区を拠点に任意団体として設立をした「若年認知症ねりまの会MARINE」。現在,会員は総勢90名で,診断後まもない人から,介護保険サービス未利用の人,症状が進行し,各種サービスを利用しながら自宅で生活している人,病院や施設で暮らしている人まで多様である。地域に根差したインフォーマルな共同体として,同じ病気や生活課題を持つ仲間同士,互いに経験や思いを共有しながら支え合っている。
本稿では,当会の活動内容とその特徴,そして,本人・家族・市民ボランティアによる協働の実際と,これからの市民活動のあり方について論じていく。当会の会員一人ひとりが,自身のできる,やりたいことを活動の中で主体的に楽しみながら取り組んでいる。そして,病気や障がいの有無を超えて,多様な人とつながり,地域社会との接点を持ちながら活動を行うことに充実感や面白さを感じていることが重要な要素であると考える。
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