Japanese
English
特集 若年性認知症の疫学・臨床・社会支援
若年性認知症の本人・家族の視点を政策に反映することの重要性と本人発意の政策形成の課題
Importance of the Perspectives of Individuals with Dementia and Their Families in Policy and the Challenges of Policy Making on Their Own Initiative
多賀 努
1
Tsutomu Taga
1
1東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム
1Research Team for Promoting Independence and Mental Health, Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, Tokyo, Japan
キーワード:
若年性認知症
,
early onset dementia
,
認知症疾患医療センター
,
medical center for dementia
,
若年性認知症支援コーディネーター
,
support coordinator of early onset dementia
,
政策形成
,
policy formation
,
主題分析
,
thematic analysis
Keyword:
若年性認知症
,
early onset dementia
,
認知症疾患医療センター
,
medical center for dementia
,
若年性認知症支援コーディネーター
,
support coordinator of early onset dementia
,
政策形成
,
policy formation
,
主題分析
,
thematic analysis
pp.1517-1527
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206222
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
抄録 全国6都府県の若年性認知症の本人・家族を対象に,生活実態に関する半構造化インタビュー調査を実施した。調査項目は,生活実態に関する先行研究を参照して作成した。各調査対象地域などでインタビュー結果を主題分析し,カテゴリを生成した。次いで,東京都健康長寿医療センター研究所が各調査対象地域で生成されたカテゴリを集約した。その結果,6カテゴリ(配盧のある病名告知,本人・家族への心理社会的ケア,医療機関などによる診断後の支援,本人・家族に知識がなくても必要なサービスに繋がる支援,若年性認知症のニーズに即した制度横断的なサービス利用,地域の認知症理解)が可視化された。可視化されたカテゴリ・体験内容にもとづき,本人・家族の視点に立った政策提案を行った。また,本人発意の政策形成の必要性と,精神科医療従事者の役割について論じた。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.