特集 日本看護診断研究会・第1回学術集会報告
シンポジウム:看護診断と看護教育
シンポジウムのまとめ
草刈 淳子
1
1千葉大学看護学部
pp.73-76
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900068
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「看護診断」導入から13年-日本看護診断研究会の発足の意義
わが国で初めて,「看護診断」という用語が看護関連文献集の中に現れたのは,1978年(昭和53年)のことである1)。アメリカにおける看護診断の概念の出現からその後の発展経緯を追って総括し,日本の看護学の発展のために,問題点を整理して示されたのは,同年の徳島大学の福井教授(教育学部特別教科看護教員養成課程)を中心に書かれたものが,最初ではなかろうか。当時,私も千葉大学教育学部で看護基礎教育にたずさわっていた関係で,早速,担当の看護基礎学の講義に活用させていただいた記憶がある。
その後,Dr. Weedの提唱するPOS(Problem Oriented System)の普及によって,看護記録の改善にこの問題志向の方法を積極的に取り入れる施設が増えるに従い,看護基礎教育においても,看護過程の一環として学習する機会が増えて発展してきたといえる。
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