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特集 睡眠研究—最近の進歩
睡眠とホルモン分泌の相関—向精神薬投与の影響と精神神経疾患の際の変化
Relationships of Hormone Secretion to Sleep with Special Reference to Effects of Psychotrophic Drugs and Changes in Neuropsychiatric Disorders
高橋 康郎
1
,
高橋 清久
1
Yasuro Takahashi
1
,
Kiyohisa Takahashi
1
1東京都神経科学総合研究所睡眠内分泌研究室
1Sleep-Endocrine Laboratory, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences
pp.535-544
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203100
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Ⅰ.ホルモン分泌の日内変動の特徴
最近10年間にヒトの下垂体前葉ホルモンを中心に各種ホルモンの血中濃度の日内変動が詳細に検討され,次のような特徴のあることが明らかにされている。
①ほとんどすべてのホルモンは間歇的に短時間の分泌を繰り返していること。これはepisodic or pulsatile secretionと呼ばれる。②1日のなかでも,この間歇的分泌が多発する時間帯と稀発の時間帯とがホルモンによって決っているため,その血中濃度は一定の日周期変動を示すこと。③このホルモン分泌の日周期変動は睡眠覚醒リズムと密接な関係がある―リズム論からは一定の位相関係を持っていること。その関係の仕方はホルモンによって異なること。
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