Japanese
English
今月の主題 生体リズム
生体リズム
成長ホルモンの分泌リズム
高橋 康郎
1
Yasuro TAKAHASHI
1
1東京都神経科学総合研究所心理行動学研究部
pp.825-830
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913031
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1.はじめに
脳下垂体前葉から分泌される成長ホルモン(growth hormone;GH)は,標的内分泌腺を持たず,全身の代謝調節に関与するホルモンである.その分泌は視床下部のGH分泌促進ホルモン(GRF)と分泌抑制ホルモン(GIF,somatostatin)によって調節されている.神経性の調節要因は視床下部で液性要因(ホルモン)に変換されてGH分泌を調節している.
睡眠覚醒は中枢神経系の基本的な休息と活動の状態を示すものであって,これが内分泌系活動に影響を与えているのは不思議なことではない.これが最初に証明されたのが,著者らによるヒト睡眠時のGH分泌亢進の発見であった(1968年)1).これを契機として種々のホルモン分泌と睡眠との関係が次々と明らかにされ,ヒトではほとんど検討されつくした感があるが,このなかで睡眠との結びつきがもっとも強力なホルモンが,このGHである.

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