Japanese
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展望
危機介入(Crisis Intervention)—その理論と実際
Theories and Practices of Crisis Intervention
稲村 博
1,2
Hiroshi Inamura
1,2
1筑波大学社会医学系
2社会福祉法人「いのちの電話」
1Dept. of Social Psychiatry, Univ. of Tsukuba
2Inochi-no-Denwa;Social Welfare Juridical Person
pp.1008-1019
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202667
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Ⅰ.はじめに
危機介入は,crisis interventionの語訳だが,まだなじみの薄い言葉で,意味もややわかりにくい。危機対応とか,緊急処置などといってもよいだろう。わが国ではまだあまり知られていない概念であるが,アメリカを中心に近年急速に発展し,新しい分野を開拓するとともに,精神医療の重要な部分をも占めつつある。今後その需要はいっそう増すものと考えられ,わが国にも積極的に取り入れる必要があるものと痛感される。
ここでは,まずその概念や歴史などを述べ,続いて実際例を示しながら,今後の展望を試みたい。
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