巻頭言
Intervention Trial
中村 治雄
1
1防衛医科大学校第一内科
pp.351
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205033
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すでに20年位前から,高血圧という冠・脳動脈硬化の重要な危険因子を改善させる試みが普及し,確かに心不全,脳卒中,腎障害などの発生率が減ってきたとする成績が多くなった。事実脳卒中に関しても日本での成績は高血圧の発見と,その対策の普及できわめて急速に減少し,現在周知のごとく死亡率が3位に低下したわけである。
しかし,高血圧の治療によって,冠疾患死が率として減少していても,一部では冠疾患死亡数の増加が指摘されている。
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