Japanese
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特集 肝胆膵のIntervention―エキスパートからのメッセージ
序説・肝胆膵のInterventionの進歩
Advancement of intervention for hepato-biliary-pancreatic diseases
真口 宏介
1
Hiroyuki MAGUCHI
1
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital,Sapporo
キーワード:
Intervention
,
PTBD
,
PTGBD
,
動脈塞栓術
,
動注療法
,
ERCP関連手技
Keyword:
Intervention
,
PTBD
,
PTGBD
,
動脈塞栓術
,
動注療法
,
ERCP関連手技
pp.109-110
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100126
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- Abstract 文献概要
はじめに
本特集は昨年度(2008年第10巻第3号)に企画し,大好評をいただいた動画付き企画の第2弾である.
近年,低侵襲性治療が種々の分野で開発され普及してきており,特に肝胆膵の分野において顕著である.Interventionは,Interventional radiology(IVR)として主に血管造影を応用した治療法と認識されてきたが,現在では非血管アプローチとして経皮経肝的処置,および内視鏡的治療手技が多数登場し,これらを総括して扱う状況にある.
これらの治療法は“低侵襲”が原則であり,安全,確実に実施される必要があるが,偶発症の危険も伴う.したがって,安全・確実な手技の習得に加え偶発症の回避法や発生した場合の対処法にも習熟しておく必要がある.また,有効な手技は標準化されて広く普及されることが望まれるが,“手技”には少なからず“上手・下手”があり,この差を埋めるべく個人の日々の学習,努力が不可欠であることはいうまでもない.一方,“手技”には必ずポイントやコツがあり,これらを知り身につけることで技術はさらに向上していく.
本号では,「肝胆膵のIntervention」と題し,エキスパートの先生方に,それぞれの治療法の適応,禁忌,手技のポイント,コツ,起こりうる偶発症とその対策についてご執筆いただく企画とした.特に,手技のポイント・コツについては動画で示していただいた.
本書が,危険の少ない低侵襲性治療のさらなる普及に結びつくことを期待したい.
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