Japanese
English
特集 痴呆の臨床と鑑別
Parkinsonismusと痴呆
Parkinsonismus and Dementia
飯塚 礼二
1
,
森 洋二
1
Reiji Iizuka
1
,
Yoji Mori
1
1順天堂大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Juntendo Univ. Med. School
pp.413-418
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202013
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
J.Parkinson(1817)がはじめて“Shaking Palsy”について記載したとき,この疾患が痴呆化を伴うものではない――the senses and intellectsbeing uninjured――ことを記している。爾来Paralysis agitans,あるいは広くParkinsonismusについて,神経学的知見と各種の治療法が錐体外路系機能の解明にともなって長足の進歩を遂げたのに対して,精神症状についての業績は少なく,またその記述内容もまちまちである。たとえばSiegfried(1968)14),Selby13)(1968)などの記述のうちでも,ごくわずかの頁を精神症状の項目に割いているにすぎない。この小論ではParkinsonismusと痴呆の問題について私なりに最近感じていることを中心に述べてみることとした。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.