今月の主題 内科疾患患者の生活指導
神経疾患
痴呆
森松 光紀
1
1山口大学医学部神経内科
pp.252-254
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901969
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●薬物療法では痴呆の改善は望めない.したがって,“cureよりcare”が原則となる.
●運動機能障害を伴わない場合は,患者自身の生活リズムで行動させ,無理に向精神薬などを用いないほうがよい.
●運動機能障害を伴う場合は,歩行障害,排尿障害などの問題について家族を指導する.
●リハビリテーションは異常行動や日常生活動作の改善・維持が期待できるので,積極的に勧めたほうがよい.
●徘徊,暴力などの異常行動が強い場合は,デイケアやショートステイ,施設入所も考える.
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