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研究と報告
刑法改正に関する私の意見 第1編 責任能力(その1)—ドイツ刑法を中心にして
My Opinions on the Reform of the Criminal Law
田村 幸雄
Yukio Tamura
pp.657-659
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201238
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日本精神神経学会の刑法改正問題研究委員会はその意見を日本精神神経学雑誌第67巻第10号(昭和40年10月)に発表し,これに対する意見を広く求めた。最近,私は広く文献をあさり考えを練ったので,ここに発表しようと思う。以下,第1篇 責任能力,第2篇 保安処分として記述していく。
Brehmは責任能力の概念を十分理解するにはこれに関する歴史変遷,発達史を知る必要があると述べているが,これにはまつたく同感である。本論文もこの趣旨のもとに,ドイツ(本号),英国(10月号),米国(11月号)におけるこの方面の史的展望と論争を簡単に述べ,さらに,わが国(12月号)の刑法改正に関する私見を述べようと思う。
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