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特集 若年性認知症をめぐる諸問題
若年性認知症の家族会から
The Wishes of East Japan Family Association for Early-onset Dementias (Hoshino-Kai)
干場 功
1
Isao HOSHIBA
1
1若年認知症家族会・彩星の会
1East Japan Family Association for Early-onset Dementias (Hoshino-kai)
キーワード:
Early-onset dementias
,
Support for employment
,
Economic support
,
Family support
Keyword:
Early-onset dementias
,
Support for employment
,
Economic support
,
Family support
pp.977-981
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101506
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彩星の会
若年認知症家族会・彩星の会が発足してから8年,この間会員からは多くの問題提起をしていただけたのではないかと思う。筆者自身は,妻美子の10年間の介護生活を経て,2006年12月に看取りを終えたが,初期の会員の中にもここにきて,長期の介護生活を終えられる方がちらほらと出てきているのが現状である。この時期を迎え,会員の歩む方向にそれぞれ変化が起きている。一方で入院,入所を迎える介護家族がある中,もう一方で,最近の早期診断により,30代後半から40代の患者の方も少数ながら目立ってきているようである。これらの家族の今後の生活を考える時,現在使うことのできる社会資本だけではとても太刀打ちできるものではないと思われる。それと同時に,家族会としてそのような会員をどう支えられるかと考えると,その限界を感じざるを得ないところである。
本年,厚生労働省(以下,厚労省)は,認知症プロジェクトを提唱し,若年性認知症対策についてもその概要を発表した。2009年度予算において各事業に対する経費を計上しているのであるが,各都道府県がそれをどれだけ実施することができるのか,とても不安な気持ちでいるのが現状である。
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