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特集 若年性認知症をめぐる諸問題
若年性認知症の支援制度の問題点
An Issue of Support System for People with Early-onset Dementias
平野 憲子
1
Noriko HIRANO
1
1北海道若年認知症の人と家族の会事務局
1Family Group for the Early-onset Dementias in Hokkaido
キーワード:
Early-onset dementias
,
Social support system
,
Support for employment
,
Activity and participation
,
Social security services
Keyword:
Early-onset dementias
,
Social support system
,
Support for employment
,
Activity and participation
,
Social security services
pp.967-971
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101504
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はじめに
北海道若年認知症の人と家族の会は,各地で孤立して悩んでいる家族がなんとか支えあいたいと集まり,関係者の支援を受けて2006年9月に発足した。現在,60数家族と支援会員も含め180名ほどが会員となり活動をしている。この間,若年性認知症への社会の関心は高まってきていることは実感するものの,抱えている課題の手立ては少なく,相談ではともに悩むことが多い。
2009年3月に,厚生労働省(以下,厚労省)の若年性認知症支援対策の通知が出され,国の制度として初めて若年性認知症対策が記されたが,これが具体化され,地方自治体や地域で利用できるまでにはまだまだ先のように思われる。
筆者に与えられたテーマは,昨今,さまざまな立場から指摘されており3~5),本稿では若年性認知症実態調査を通した家族の声とこれまでの当会の活動から,若年性認知症支援のネックとなっている就労支援,社会参加支援,経済的支援,さらには認知症の制度上の問題について述べたい。
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