Japanese
English
Bedside Teaching
呼吸器の弱毒菌感染症
Respiratory Infections due to Less Virulent Organisms
照屋 諭
1
,
新里 敬
1
,
斎藤 厚
1
Satoshi Teruya
1
,
Takashi Shinzato
1
,
Atsushi Saito
1
1琉球大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of the Ryukyus
pp.75-79
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902411
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はじめに
今日の呼吸器感染症領域では,高齢者人口の増加,エイズ患者の増加,ステロイド療法,免疫療法,移植療法を含めた医療技術の進歩,多様化に伴って増加した日和見感染症の治療,対策がより大きな課題となっている.日和見感染症は健常者にはほとんど病原性を発現しない弱毒菌によってもたらされるものであり,院内感染症,医原性感染症,薬剤耐性菌感染症,菌交代症,高齢者感染症,終末期感染症などの種々の問題をも含んでいる.また,発症すればしばしば難治性であることから,その治療のみならず予防対策が重要である.ここでは,呼吸器の弱毒菌感染症の臨床的背景,治療,対策の概要を述べる.
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