Japanese
English
Bedside Teaching
心肺蘇生の新しい方法と基準—AHAガイドライン2000:その重要な変更点
The Most Important Changes in the AHA Guidelines 2000
金子 一郎
1
,
多治見 公高
2
Ichiro Kaneko
1
,
Kimitaka Tajimi
2
1帝京大学医学部附属病院救命救急センター
2秋田大学医学部救急医学
1Trauma and Critical Care Center, Teikyo University School of Medicine
2Department of Emergency Medicine, Akita University School of Medicine
pp.81-87
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902412
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
Guidelines 20001)(以下G2000)は,AHA(American Heart Association)がILCOR(International Liaison Committee on Resuscita—tion)の協力を得て2)発表した心肺蘇生法および心血管疾患の緊急治療に対するガイドラインである.1992年に発表されたAHAのガイドライン3)を基礎とし,いくつかの変更点あるいは新たな項目が付け加えられている.G2000は、“Guide—lines for cardiopulmonary resuscitation andemergency cardiovascular care, internationalconsensus on science”というタイトルに示されているように,科学的証拠に基づいたガイドラインであり,国際的にコンセンサスを得たものであることが強調されている.
本稿では,G2000の重要な変更点を紹介し,それらの背景について考察した.また,心肺蘇生法に関して本邦の救急医療,医療教育における課題を提示した.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.