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特集 心房細動とQOL
心臓移植とQOL
Quality of Life before and after Heart Transplantation
布田 伸一
1
Shinichi Nunoda
1
1東京女子医科大学附属第二病院内科
1Department of Internal Medicine, Tokyo Women's Medical University Daini Hospital
pp.1187-1194
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902392
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はじめに
心臓移植が1999年2月28日にようやく31年ぶりに再開された.その後少しずつではあるが症例が蓄積されてきている.心臓移植は,末期重症心疾患患者の生命を延長させる画期的な治療手段であるが,それは満足すべき“生活の質,qualityof life(QOL)”が存在してこそ意義ある医療となる.すなわち,わが国で再開された心臓移植が定着していくためには患者個々の生命の延長に加え,QOLの改善という二つが実証される必要がある.
本稿では,移植後最長12年目の例1,2)を含めた渡航心移植例(自験例17例)(表1)から得られた知見も含めて,心臓移植とQOLについて述べてみたい.
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