Japanese
English
特集 わが国に心臓移植が定着するには何が必要か
移植心の管理と問題点
Points of Post-heart Transplant Care
布田 伸一
1
Shinichi Nunoda
1
1東京女子医科大学附属第二病院内科
1Department of Medicine, Tokyo Women's Medical University Daini Hospital
pp.579-585
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902105
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はじめに
1968年のいわゆる「和田移植」以降,長きにわたり行われなかった心臓移植が1999年2月28日にようやく再開された.実に31年ぶりである.これからの課題は,この心臓移植を通常の医療として定着させていくことであるが,そのためには,わが国での心臓移植の慢性期管理が欧米のそれに劣ることなく,そして皆が納得できる成績を収めていくことであろう.
本稿では,移植後最長9年目の例1,2)を含めた渡航心移植例(自験例13例)(表1)の実際の管理経験から得られた知見をもとに,心移植後慢性期における管理と問題点について述べてみたい.
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