Japanese
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特集 急性心筋梗塞治療の新展開—心筋保護の観点から
プラークラプチャーを如何に抑制するか—基礎的観点から
Prevention of Plaque Rupture : the cause and mechanism of acute coronary syndrome
江原 省一
1
,
葭山 稔
1
,
吉川 純一
1
,
上田 真喜子
2
Shoichi Ehara
1
,
Minoru Yoshiyama
1
,
Junichi Yoshikawa
1
,
Makiko Ueda
2
1大阪市立大学大学院医学研究科循環器病態内科学
2大阪市立大学大学院医学研究科循環器病態学
1Department of Internal Medicine and Cardiology, Osaka City University Graduate School of Medicine
2Department of Pathology, Osaka City University Graduate School of Medicine
pp.875-880
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902346
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はじめに
近年の研究により,冠動脈プラークの破裂・糜爛と,それに続く血栓形成は,急性心筋梗塞症,不安定狭心症,心臓突然死などの,いわゆる急性冠症候群(acute coronary syndrome)の病態の主体であることが明らかにされている1,2).
これまでプラーク破裂に関連する要因として,プラーク自体に内在する要因と,血行動態などに関連した外的な要因が重要視されている.本稿ではプラーク破裂に関連する諸因子について述べ,さらにそれらの因子の抑制の可能性についても,われわれの研究データもまじえながら概説することとしたい.
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