Japanese
English
特集 気管支喘息とその周辺
運動誘発喘息
Exercise-induced Asthma
小田鳴 博
1
Hiroshi Odajima
1
1国立療養所南福岡病院小児科
1Department of Pediatrics, National Minami-Fukuoka Hospital
pp.515-523
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902295
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はじめに
気管支喘息(以下,喘息と略す)患者では強い運動を行うことによって喘息発作が誘発されることが知られており,これを運動誘発喘息(exercise—induced asthma:EIA,exercise-induced bron—choconstriction:EIB)という.これはすでに17世紀にJohn Floyer卿によって記載されている1).しかし,20世紀に入るまで,あまり関心が払われなかった.いずれにせよ,この現象は喘息患者の日常生活を大幅に制限しQOLを低下させている.特に,本来運動欲求の強い小児では,単に学校生活が制限されるのみにとどまらず,性格傾向までにも影響を与えると考えられている.
本稿では,EIAについての報告にわれわれの検討結果を加えてまとめてみたい.
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