特集 知っていますか?小児科領域のスポーツ障害
急性スポーツ障害 運動誘発喘息(EIA)
小田嶋 博
1
1国立病院機構福岡病院
キーワード:
運動負荷試験
,
運動療法
,
学校保健
,
スポーツ医学
,
喘息
,
喘息-運動誘発性
Keyword:
Asthma
,
Asthma, Exercise-Induced
,
Exercise Therapy
,
Exercise Test
,
Sports Medicine
,
School Health Services
pp.145-153
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020136298
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●本人の運動能力に応じた負荷がかかれば喘息児の80%以上に運動誘発喘息(EIA)を認める。●喘息患者では重症ほど、EIAがみられるが、中学生以上では本人が喘息と自覚していなくても、15~20%に認められる。●喘息児の日常生活は運動と切り離して考えることが難しく、適切な予防を行って運動に参加させることが必要である。●まず、喘息を十分にコントロールさせることから始め、できる範囲の運動から始めることで、体力がついて予防薬なしでも運動ができるようになる。●精神的な発達も重要な小児期では、適切なコントロールが成人喘息への移行の阻止からも重要である。
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