巻頭言
ストレスと疾病—己れ自身の体験から
小林 正
1
1愛知医科大学第3内科
pp.433
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902083
- 有料閲覧
- 文献概要
昨年12月20日(月),午後9時頃,大学役員・理事・教授懇親会を終え,帰路のタクシーの中で突然胸痛に襲われた.数分後には異常な発汗,呼吸困難が出現,恥しいかぎりであったが救急車のお世話になった.救急車に乗る際には酸素吸入量や心電図所見を確認し意識はあったが,その後は全く記憶がなかった.
大学救命センターに着いて目を開けた.大勢のスタッフに出迎えられていることは判ったが,その光景は恰もライトアップされているかの如く,シャープでかつカラフルで今までに見たことのない目映いものであった.後になってこれぞ臨死体験だと気付いた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.