特集 疾患・外傷のある顔—知っておきたい「見た目」の問題
自身の熱傷体験から心の傷のケアを考える
笹川 真紀子
1
1聖マリアンナ医学研究所
pp.428-431
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903465
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私の熱傷体験
不慮の事故などでけがを負い,最善の治療にもかかわらず顔に傷が残ったら,その人が受けた精神的ダメージからの回復をどのように援助していけばいいのであろうか.読者の方々も仕事がらそのような患者と接する機会があるだろう.また,どう接したらいいのか迷われることもあるのではないだろうか.
私は現在,事故,犯罪,自然災害などが原因でトラウマ体験をした人の精神的援助を中心に学んでいる.相談者を取り巻く状況は非常に複雑であり,いわゆる心理セラピーだけではなく,より実際的なソーシャルワーク的援助も必要であることが多い.
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