連載 往復書簡 東京と小樽を結んで・19
「散る花」に己をゆだねる文化の中で
久保 成子
1
1前:善隣基督教会附属尾竹橋病院
pp.486-489
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903588
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[散ることをふまえた文化と,散らすまいとつとめる文化と……
日本と西欧の文化の方向を,このように対比してみる.前者を散るからこそ花は美しいという把握とするならば,後者はその美を永遠ならしめようとする文化のタイプである.
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